生活保護費の不正受給って、ぶっちゃけ些細な問題ですよね?

生保の不正受給者って多いの?

生活保護には不正受給者が多いと思われていませんか?

実際のデータを見てみましょう。これは平成27年3月の現時点で手に入る最新のデータです。

年度 不正受給件数 不正受給額 生活保護費総額
平成20年 18,623 106億1798万円 2兆7006億円
平成21年 19,726 102億1470万円 3兆0072億円
平成22年 25,355 128億7425万円 3兆3,296億円
平成23年 35,568 173億1,299万円 3兆5016億円
平成24年 41,909 190億5,372万円 3兆6930億円
平成25年 43,230 186億9033万円 3兆6990億円

社会・平成27年3月援護局関係主管課長会議資料|厚生労働省

このデータでは、生活保護不正受給件数は前の年度を1,300件上回り過去最多の43,230件です。このうち約半数46.0%は稼働収入の無申告、つまり収入を得ているにもかかわらず生活保護費を受給していたケースでした。

残りのケースは、

  • 稼働収入の過小申告
  • 各種年金等の無申告
  • 保険金等の無申告
  • 預貯金等の無申告
  • 交通事故に係る収入の無申告
  • その他

となっています。

発見の契機は照会・調査による発見が89.3%、市民の投書や通報による発覚が5.3%、その他5.4%となっています。社会の風潮から、生活保護の監査が厳しくなってたという見方もできますが、お役所の仕事なのでそれはまずありえないでしょう。

不正受給の件数は増加傾向だという印象を受けました。

不正受給と認定されたケースのなかには”高校生の息子のアルバイト代を申告しなかった”などのケースもありますので、すべてが悪質かというと一概にそうとも言い切れないですね。

さて、肝心の生活保護費の不正受給者の数ですが、生活保護世帯全体に占める割合は約2.0%超、生活保護費全体の金額に占める割合は約0.5%です。この数字はここ何年も大きくは変わっていません。

これを多いと見るか少ないと見るかはひとそれぞれですが、私はこのデータをみて思ったよりも少ないという印象を持ちました。際立って悪質なケースが報道されることで不正受給の問題だけが大きく取り上げられていますが、ここばかりに注力したところで保護費増大に歯止めがかかるはずはありません。

さて、昨年度のデータでは生活保護費負担金が3兆8431億円に届きました。ここで不正受給金額が生活保護負担金の総額に占める割合を考えてみてください。たった0.5%ですよ。この数字、みなさんどうお考えになりますか?

人は時代劇のようなお手軽な勧善懲悪の物語を探すものです。なぜならそれがわかりやすく簡単だからですよ。そして人は自分が絶対正しいと思うときに、一番攻撃的になるんです。

でも、覚えておいてください。問題の本質はここではありませんからね。

真の問題はいつだって複雑に絡み合っていて、面倒です。

2015-06-13 | Posted in 生活保護ガイドNo Comments » 

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